2011年5月18日水曜日

SENNHEISER HD800


今メインで使用しているヘッドホン、SENNHEISER HD800です。
その製作現場の写真をこのblogの背景にしたりしています。

かれこれ一年程使用していますが、自分にとってヘッドホンは終点に到達した気がします。ヘッドホンとしては冗談みたいな値段ではありますが、オーディオ全体の中で言えば16万でハイエンド機が買えると言うのは安い方だという考え方もありだと思います。自分の傾向をかんがみると、フラフラと買いまわすよりガッツリ一本最高品質のものを買っておいたほうが結局安上がりに済むと考え購入に至りました。BEYER T1と悩みましたが、装着感と容易にケーブル交換可能な点からHD800に軍配が上がりました。音質はそれぞれ良いところがあり、T1の密度の濃い音は今でも気になるところです。ただ購入の優先度は限りなく低いので買う事は無いでしょう。それほどHD800に満足しているという事です。

K702からアップグレードとして導入しましたが、全てにおいて勝っているといっても良いんじゃないでしょうか。音の方向性の違いとしてはHD800の方が硬質な音でほんの少しボーカル帯域が抑えられている感じです。それ以外はほぼ方向性は同一のまま上位互換と言えるでしょう。
アンプはひとまずHD800の製作工程の音質チェックに使われているBlack Cube Linearや、HD-1LやHP-A7等を使っていますが、この中で一番よく使ってるのはHD-1Lです。どのアンプも癖が無く高いレベルでまとまってるのであまり違いは無いんですが、HD-1Lが一番音に厚みがある為HD800のフラットさを少しかまぼこっぽくしてくれるため自分の好みには合っています。


中域は音の表情を一番表す帯域なので、ここが甘いと音が混濁して飽和状態になってしまい各パートの表情を濁してしまうので、個人的には一番重視してる帯域です。実際音楽を作る際も中域の音のセパレーションと各音のバランスが一番難しく最終的なクオリティに大きく影響してきます。低域や高域を活かすも殺すも中域の表情に掛かっているからです。60Hzの正弦波一本でも十分魅力的ですが、それだけでは音楽に幅は出せません。60Hzを派手にバキバキに聞かせるか硬くソリッドに聞かせるか緩くスムースに聞かせるか・・・殆ど中域の音作りに因ります。
ちょっと話がそれましたが・・・機材を選ぶ際はそういう部分によく注目しているということです。聞いていて楽しく、音も作りやすいですからね。
HD800も周波数特性的にはちょっと中域は薄いタイプだと思いますが、その表情を描き分ける表現力は非常に優れているので聞いていて気になる部分はありません。

ただそこで十分満足しているからこそ、更なる欲目が出てしまった自分はついにヘッドホンのバランス化(BTL駆動化)に着手しようとしています・・・w
市販品としてバランスケーブルも売られていますが価値がなくなるほど過剰に高いうえ、純正シングルとの純粋な比較が出来なくなるため、純正のケーブルをぶった切ってXLRコネクタを取り付けることとします。
ただ・・・ちょっとまだ勇気が無くて材料は揃えましたが作っていません・・・w
だって純正交換ケーブルだって17000円ぐらいするんだもん・・・。
それに肝心のバランス接続可能なアンプが届いて無いんです。audio-gdという中国メーカーのPhoenixというバランスアンプを買いました。注文から一ヶ月ぐらいという事なのであと一週間ぐらいで何かしらアクションがあっても良い頃なんですがねぇ。まあ海外通販は焦りは禁物ですので気長に待ちます。

なのでそれらの製作記や感想はまた後日と相成りましょう。

それでは今回はこの辺で失礼します。

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