2011年5月1日日曜日

ADAM S2A


始めましてなんですが、早速使用機材を紹介していきたいと思います。
blogのタイトル画像にもしたメインで使っているスピーカー、ADAM S2Aです。

かの有名なアビーロードスタジオの第3スタジオでこれの上位機種、ADAM S3Aが使われているという触れ込みは強力で、また見た目のカッコよさから音を聞く前から惚れていましたが、実際音を聞いてみて更に惚れ込み、将来の目標としたのが2年ほど前でしょうか…。
ところが昨年の冬頃、状態の良い中古が20万で出ていてこんなチャンスはめったに無いと思い、「ねーちゃん!あしたっていまさッ!」って感じでポコってしまいました。
今までFOSTEX PM0.5→YAMAHA MSP7STUDIO→ADAM A5Xと使ってきましたが、当然の如くそれらが完全にお株を奪われてしまいました。A5Xは三ヶ月程しか活躍できず、S2Aの制振用の重りとしてしまっているのにはホンとに申し訳なく思っています…ごめんよA5X…。でもいずれサラウンド環境作るときには活躍させようかと思ってます。

その音ですが、今までの使用環境との比較で言えばいずれをも凌駕しています。
PM0.5はちょっと論外ですが、MSP7は低域の制動の良さに定評があり、AXシリーズはリボンツィーターによる高域の鮮明さ、空間の見通しやすさを評価されていて実際そう感じる為、良い使い分けが出来ると思い導入していました。
予想ではS2Aはその二つの長所を併せて一本化できるかなー、程度に思っていましたが、 そんな程度では済みませんでした。
低域はMSP7より早く一次的に反応し、濁りが一切なくなり、高域はA5Xよりも中域の厚みが出た影響か実在感が増しています。中域もウーファーとツィーター共に非常に反応が早くタイトな性格で酷似している為、とても自然にクロスオーバーしていると思います。
それら総合的なまとまりのよさから音場や定位もまた高い水準となり、触れられるような実像感が出てきた、と形容したくなります。

一つ、難点というわけではないのですが、何しろ音が非常にタイトでレンジが広いので、自分の気分や体調によっては耳にうるさく感じることがあります。ただそれはモニター機としての性質上、そういうものであり、自分は作曲やMIXもする為それを善しとして導入しています。
聞き疲れしないスピーカーもそれはそれで良いとは思いますが、そういう気分の時はDEQ2496というデジタルイコライザーを使って音の角を取ったりすれば十分です。

ちなみに機器の性格を認識するためのリファレンスとしているのはMonolakeの楽曲がほとんどです。特に2009年発売の「Silence」はコンプレッサーを一切使用せず、SONYのD-50によるフィールドレコーディングとプログラミングを織り交ぜダイナミックレンジが広く、また周波数レンジの幅も広い、正に音響機器の再生性能を試すような音源となっています。
このMonolakeはプログラマーとしても一流で、最も有名な開発ソフトとして「Ableton Live」というDAWが挙げられます。DTMをかじったことがある人なら一度は耳にした事があるでしょう。 そんな彼らによって一音一音練りこまれたプログラミングは最早有機的。
そして何よりも楽曲自体の完成度が高く、感性に合致しすぎるため、自分にとって尊敬するヒーローの一人です。(Monolakeは大概ユニットですが)
惜しむらくはCD/LP音源しかないので、是非ともハイレゾ音源を発売してもらいたいものです。もし出たら一万円でも2万円でも買いますよ。Monolakeに惚れこんだ人は是非ハイレゾ音源発売の為に働きかけましょう!

椎名林檎も昔から好きなんですが彼女も音質にこだわる人のようで「平成風俗 大吟醸」においては24bit/96kHzのハイレゾ音源を発売してくれたのでリファレンスとして活用しています。Monolakeでは計れないヴォーカルを見れるのが良いですね。音楽の幅もオーケストラ、ジャズ、アカペラ、ロック、テクノ等々一通り網羅してくれているので大変役に立っています。

あとは自分で曲を作ったりDJをしているDrum & Bassというジャンルのクラブミュージックをリファレンスにしています。これはもう音質云々を語れるような音楽じゃなく非常にジャンクな消費音楽ですが、自分が一番はまっている音楽なのでこれをリファレンスにしなきゃ何をリファレンスにするんだという感じです。


何しろADAM S2Aはそれらを全て不満なく聞かせてくれているので、ひとまずスピーカーはゴールとしています。(現在の収入においてはね…w)

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