2011年6月19日日曜日

beyerdynamic DT1350 Part2

 

http://onsseijingo.blogspot.com/2011/05/beyerdynamic-dt1350.html
↑は先日書いたファーストインプレッションです。

今回はその続きというか、脳エージングがだいぶ進行してきたので改めてDT1350の感想を書いていきたいと思います。


基本的な音質傾向は前回述べた感想と特に変わりはありません。
音場はちょっと狭いけれど、他の要素は全て90点っていう感じです。
ただ一ヶ月ぐらい使えばだいたいその機材の癖が分かってくるんですが、DT1350はつまらない程に癖が無いですね。 なので購入後しばらくは「わざわざこれ使わなくても良いじゃん」って思ってました。HD800/K702/ER-4S/SE535/UM3X辺りを普段メインで使ってるので、比較すると明確に音質に優れている部分が無かったんですね。なので当初の予定通り普段はあまり使わずDJ用として主に使っていましたが、だんだんなんか「あまりの癖の無さに癖になってきた感覚」が芽生えてきました。
DT1350で音楽を聴いて音楽の新たな面を発見するだとかそういう楽しさは一切無いんですが、なんだか自分の中の音傾倒がリセットされる感じがあります。UM3XやER-4Sのように癖の強めなイヤホンに馴れた後でもDT1350を聴くと「真ん中に戻ってきた」安心感のような感覚があり、または逆にDT1350でしばらく聞いた後他のヘッドホン/イヤホンを聞くと凄く感動するっていうw
なんだか踏み台みたいな表現ですが、踏み台にするだけならiPod付属イヤホンで耳を慣らすだけでも良いんですよね。ただその場合多大な苦痛を伴います。DT1350は苦痛などあるはずもなく、ちゃんと全てが及第点レベル以上で再生されるので、違和感無く自然と「真ん中の感覚」に馴れる事が出来ます。
なのでホンとの意味でリファレンス(基準/悪い意味でも良い意味でもない指針)に非常に近いと言えるんじゃないかと自分は判断しました。少なくとも自分が持ってる機材の中では一番真ん中です。

結果として、自分の機材の中にまた新たな価値を持ったモノが増えたのでそこそこ有意義な買い物だったといえるでしょう。
人様に一言でお勧めする文句としては「つまらないが、高性能」と言ったところでしょうか。なんとも琴線に触れないですねw
ある程度色んな音に寛容な人でないとお勧めは出来ません。強いこだわりがある人は確実に満足はできないでしょう。とはいえ同価格帯の他のポータブルヘッドホンと比べると圧倒的に粗が少なく基本性能は高いので、リファレンス的な、モニター的な音が必要な場合は強くお勧めできます。


ただ、惜しむらくは最初にもちょっと書きましたが音場が狭いっていう点ですね。まあポータブルであえて小さいハウジングにしているんだし、そこは全くどうしようもないサイズ上の制約とも言えるんで欠点というより仕様と言って良いと思いますがね。
そこでおそらくそういう点をきっちりフォローしてくるであろうTeslaドライバーの新製品「T70」には大いに期待を寄せています。5万円前後という価格的にTeslaドライバーシリーズのDT1350とT1との間の中級機となる事になるんでしょうね。
T1はちょっと高すぎるし、DT1350のようにポータブルするわけでもない、ただTeslaドライバーの実力を試してみたい、そんな需要の穴を丁度埋める形になるのでそこそこ人気は出そうです。


では、またDT1350で気づいた点があれば書いていきたいと思います。

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