併せてついに純銀線でリケーブルもしてみました。
どちらも使用して一ヶ月程経ったので、一応簡単にレビューしとこうかと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、SE535LTDのあらましを。
こちらは既存モデルSE535を、アジア限定モデルとしていくつかの仕様を地域のニーズに合わせた特別仕様のモデルとなっています。
具体的には、
・赤い
・ケーブルが白く、120cmと短く
・高音域を伸ばすチューニング
以上が通常のSE535との違いです。
個人的に、この赤は結構深みがあって好きです。
ただし白いケーブルはすこぶる微妙。白というよりグレーですよねこれは。
ご覧の通りひこにゃんの方が断然白いです |
プレス内容通り、SE535ノーマルと比べて高音域の量は増えています。
ちなみに自分は再三、「SE535の高音域はローパスフィルターにレゾナンスを効かせた様な音」と厳しめに表現していますが、LTDになるとそのレゾナンスを更に効かせてしまった様な音になってしまっている為、なんとも刺さりが多くなってしまっています。
聴くに堪えないほどではないんですけどね。
アジア、というか日本において、イヤホンヘッドホン分野では何故かキンキンシャリついた音が好まれてるようなのでこういう仕様にしたんでしょうが…なんとも由々しき事です。
日本人の耳をこんなにした業界トップシェア、○ーテクの功罪は大きい。
とはいえ。
赤い見た目はかっこいいので結構使っています。
音響機器選びにおいて、見た目の重要度は3割はあります。(個人の感想です)
ただしケーブルがダサいのでさっさと換装します。
今回はついに2重絹巻純銀線19/0.1を用いてリケーブルを敢行しました。
作り方については、以前の記事をご参照下さい。
非常に細いので過熱に注意 |
プラグはオヤイデのロジウム |
分岐にはギボシスリーブを応用 |
純正と比較しても極めて常識的な範囲内の太さに |
LRをさりげなく区別 |
もうイヤホン用ケーブルを何本作ったか忘れてしまいましたが、まだまだ改善点が多く、未だ理想のケーブルとは言えません。
とはいえ着実に進歩はしているようで、今回作ったケーブルは取り回しや見た目、耐久性は今までのなかで最高点です。
特にこの2重絹巻銀線は非常にしなやかで、純正ケーブルよりも柔らかく取り回せます。
それとスリーブをつけたイヤホンケーブルを作った事がある方にしか分からないでしょうが、その場合「Y字分岐の部分」って非常に厄介なんですよ。
Y字の部分でそれぞれのスリーブを引っ張っても抜けないようにがっちり固定しなきゃいけないですからね。地味に今回はここに一番手間取っていますが、それなりに納得のいく形にはなりました。
ただ一つ、更に改善したいのは耳掛け部分に収縮チューブを使うのをやめる事。
今のところ、このチューブをつけないと耳掛け部の針金とナイロンスリーブが固定できない為やむなく付けていますが、なにしろ耳に直接当たる部分なので出来ればもっと肌触りのいい素材でストレスなく装着したい…、そんなこだわりが自分にはあるんです。
当のSHUREですらそこまでは追求していないので、現状でも及第点だとは思うんですがね…。
ケーブル職人は一夜にしてならず…。
ちなみに一応銀線を使ったという事で多少期待していた音質ですが、これは正直今までにPCOCC-A線で作ったケーブルと変わりません。
銀線は音がいいから高いんじゃなく、希少だから高い、というのを忘れてはいけませんね。
そろそろケーブルの何が違うと音に影響を与えるのかというのが見えてきたので、近々まとめを書いてみようかと思っています。
8NOFCや絹巻リッツOFC線などの、またちょっと面白そうなケーブルを仕入れてあるのでそれの検証が済み次第ですかね。
それでは今回はこの辺りで。
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