2011年11月29日火曜日

YAMAHA TCH

正式な型番TCH-501B02N
いわゆる調音パネルと呼ばれているものです。
前々からこういう類の製品は注目していましたが、最近このTCHが量販店で買えるようになったので買ってみました。
簡単にレビューしてみようと思います。





基本ニアフィールドでもともと直接音を聞く割合が多いのであまり影響は無いかもしれませんが、とはいえSPの間にモニターを置くのは音響的にはよろしくはありません。壁との距離が近く音が反射しまくる一枚板が発音体のそばにある、いわゆるフラッタ・エコーが非常に発生し易い状況というわけです。
ということで設置はこのようにSP間のモニター裏へ。
本来ならモニターなんかなければいいんですが、まあDTMを行う以上モニターは必要ですからね。根治治療は無理なので対処療法といったところです。

結果としてADAM:S2Aの特性が正常に発揮できて来たのが実感できます。
分かり易く言えば奥行きの見通しが非常にクリアになりました。
バータイプのシアターセットから3.1chシアターセットに換えたぐらいの変化はあります。5.1chほどではない。
その使用感の中で一番好印象なのは「音色が変化しない」事でした。
結構音色を変えてしまう吸音材が多いんですが、TCHはそういうことは無いです。メーカーHPの測定グラフにあるとおりかなりの広帯域において同等のパフォーマンスを得られるように調整した結果でしょう。

グラスウールやウレタンなどは周波数特性に偏りがありますので状況によっては逆効果となることもあります。もちろん部屋の音響特性をきちんと測定して狙った周波数を抑えれば好転することが分かっているならばむしろピンポイントで吸音材等を使ったほうが良いでしょう。
どれが優れていると言う訳ではないですが、吸音材、調音材を使う際はちゃんとその製品の測定データが開示されているものを買うべきでしょう。
開示されていない怪しげな商品よりは信頼できますし目安になります。

その中でTCHは癖が少ないので「測定なんてめんどくせーけど調音とかおいしそう」と思うずぼらな初心者には丁度いいんじゃないでしょうか。つまり正に自分にうってつけだったわけです。

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