2011年12月11日日曜日

SENNHEISER HD800 リケーブル


ようやくHD800の交換用バランスケーブルを自作する事が出来ました。
やっぱり音云々より自作品は愛着が湧くから良いですね。
モノを大切に末永く使えるような気がします。
折角なのでHD800リケーブルの製作工程を写真を交えて紹介したいと思います。

まずHD800ケーブルの一番の問題はコネクターをどうするかです。
過去の記事でさんざどこ探しても無いと言っていましたが、灯台下暗しとはこの事で、ALO AUDIOの通販ページで普通に買えるんですねコレ…。
でもやっぱり49.95ドルと結構します。まあ今のレートだったらアコリバの端子に比べりゃ1/4の値段なので遥かに入手し易いです。
というわけで3ペア購入
今回使用する線材はアムトランスの金メッキOFC0.5mm(写真左上)。
HD800の標準ケーブルとほぼ同じ構成になるよう、芯線を2本撚り合わせて、その上に錫メッキのシールド(写真右上)を被せ、更に上から保護の為のスリーブ(写真右下)を被せます。
プラグはHD800専用コネクターと、ノイトリックの金メッキXLRプラグを使用します。
また、今回は一般的なヘッドホンケーブルとは違い、L/Rそれぞれで完結したケーブルを2本作るという形を取ります。
もしこの記事を参考にケーブルを作られる方が居ましたら、その点に気をつけてみてください。
下準備として線材をしっかり撚り合わせておきます
まずHD800専用コネクターの設計から見ていきます。

中心のピンに線材を半田付けしてプラグカバーに挿し込み、ネジ締めして固定するようになっており、かなり高精度で理に叶った設計になっています。

この中心のピンには約0.4mmの線材であれば奥までしっかり挿入口に刺さるようです。今回は0.5mmの線材を選択してしまったので口にははまりませんでしたが、半田付けには特に問題ないのでそのまま敢行しました。
また、樹脂部分に突起がある方がHOTになります。

このプラグは、かなり細かい為そこそこ精緻な作業が求められます。
樹脂部分を溶かしてしまったり、狭いピン間を半田でショートさせてしまったりする恐れがありますので、固定台はしっかり用意して、半田を溶かしすぎないよう注意して作業します。

無事半田付け終了。

ピンのピッチが1mm程しかないのと、シールドを被せる関係上ショートを防ぐために為接合部を収縮チューブで絶縁しておきます。

そして次は地味にめんどくさいシールド被せ。
この段階で被せていきます。
シールド被せのコツは焦らず少しずつ丁寧に、です。
雑だと途中でねじれたり線材に引っ掛かって一部破れてしまう事もあるので意外にめんどくさいです。

ここまで作ったらプラグカバーを被せます。
なんかそれっぽくなってきました。

次に保護スリーブ被せ。
予定だと黒のナイロンスリーブを被せる予定でしたが、黒だとあまり純正と変わり映えしないので透明のPETチューブを被せることにしました。
そのPETチューブを固定するため上からノイトリックのNTP3RC-Bのカバーを流用しました。HD800プラグと外径がほぼ一緒なのが良いですね。オヤイデのステレオミニプラグシリーズもほぼ同じ外径なので使えそうです。


次はいよいよXLRプラグの取り付けです。
シールドを選り分けて芯線を剥き出して…なんか市販ケーブルっぽい!…とテンションを上げます(迫真)
ただ、興奮してプラグカバーを通し忘れないよう注意して下さい。

HOT/COLD/GNDは間違えないようにしましょう。
アンプにも寄りますが、Phoenixの場合1番GND/2番HOT/3番COLDです。バランスアンプでは一番広く普及している一般的な振り分けでしょう。

XLRプラグにも半田付け完了。
ちなみにヘッドホンのバランス接続においてGNDは必要が無く、アンプの内部設計的にも何処にも接続されていないはずです。
なのでHOTとCOLDだけで良いんですが、シールドは通電していないと意味が無いという意見もある為、なんとなく空いているGNDにシールドを半田付けしています(アンプ側から既にGNDは通電していないはずなので本当に意味は無いはず…です。)

最後にカバーを被せて同様の工程でもう一本作成し、無事に完成!
冒頭でも説明したようにL/Rそれぞれ独立したケーブルとなっています。
両出し両接続ならわざわざまとめる必要がなく、この方が作成も楽なのでそうしました。

そろそろカッコいいスタンドでも作ってやろうかな…
Phoenixと接続
製作工程は以上になります。
で。
その音質ですが、正直まだ作りたてほやほやな為判断は後日保留とします。

ただ第一印象としては「高域が和らぎ、音が近くなり、やや厚みが出た」とは感じました。
これは絶対的に良くなったかというとそうとも言えないでしょうね。
HD800の魅力といえば「圧倒的なクリアネスと広い音場」なわけで、その魅力とされる部分はある意味削がれているとも言えます。
ただ、元々HD800の音の調整として、中高域を若干調整して広い音場を実現している節が見られますので、その調整を補正してよりフラットな音調へなったと言えるかもしれません。

なので今は、違いは確かにあるけれど、もっと色んなソースをじっくり聞いてみないと分からない。と、させて下さい。

ではまた進展があったら記事にさせて頂きたいと思います。

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